材料出揃う(荒川の家Ⅲ)
2019年 04月 24日
造作家具の要となるカウンター材の選定を行っています。
計画に合うものを選び出していきます。
広葉樹の無垢材は見た目通りの重さです。
相当な重さの板を一枚一枚引っ張り出した現場監督も
大変骨の折れる作業だったと思います。
写真の中央とその左隣のチェリー材は
カウンターの形状を活かして、
丸みのあるまま、
耳をつけたまま
使用していこうと決めました。
材が決まる前の図面上のカウンター材の表記は長方形です。
そのため材の形状に合わせて、造作家具を再構成する必要があります。
進んでいる他の作業と合わせて折り合いをつけていく、
なかなか難しい仕事です。
ただ、材料から家具全体を整えるという
逆ベクトルの流れは
私たちみたいに素材に愛着を感じるものにとっては
この上なく大切なひと場面です。