階段reborn
2014年 11月 15日
元々は塩ビシートが表面に貼られ、
階段の踏み面18cm(奥行)、蹴上げ20cm(高さ)で
45°を超える勾配でした。
登り降りに不安を覚えたのは、勾配の急さだけでは
ありません。
一段一段測ってみると蹴上げ高さがバラバラ。
平らではなくでこぼこした曲面。
さらに踏み面18cmの中でレベル(水平)が下に向かって下がっている。
大きいところでは1cm下がっていました。
再生にあたっては
塩ビシートを貼るのではなく、
厚さ3cmの無垢板を貼ることを選択しました。
木は塩ビシートのように曲がらないので、
不陸を調整する必要があり、難易度は格段に上がります。
大工さんが1段1段 段板を加工し、
水平のゆがみを慎重に調整しながら
仕上げていきます。
ノミ・カンナ。
近頃では必要のない大工仕事が増えているそうですが、
弊社の現場ではいつも見事な手仕事が見られます。
養生をしたまま階段を試してみると、
明らかに上り下りしやすくなりました。
また、冬場は足元がひんやりした階段も
これからは、熱が奪われにくく快適にお過ごしいただけると思います。
建物全体のリノベーションが終了するまで、
養生をした状態で、現状をお見せできずに残念です。
完成しましたらまたご紹介します。